リーン・スタートアップ読み始めました。
エリック・リースによる有名な青い本です。
まだ本当に序盤しか読んで無いんですが、いくつか大事な事が述べられていて、その中でも
「検証による学び」を単位として進歩を計測する
という一文が印象的でした。
この一文は、リーン・スタートアップという手法における「進歩」を明確に定義しています。要は、どれだけ素早くたくさんの機能を作ったとしても、「検証」を経て「本当にユーザーにとって価値ある事」だと確かめられない限り、それはサービスの進歩とは呼べないという事です。
必然、「構築」->「計測」->「学習」のサイクルを素早く回す事がサービスを進歩させる為に必須の要素となります。「サイクルを回すのが大事」とただ述べるのでは無く、「進歩」の定義を明確にしてやる事で「サイクルを素早く回す事の重要性」を意識せざるを得なくさせているのが、とても上手いと感じました。
スタートアップは「求められていない物を作ってしまう」という失敗を犯し易く、そんな状況を打破する為に考案されたのがリーン・スタートアップです。その根本に「検証による学び」を据えているのは、とてもセンスが良いのでは無いでしょうか。
最後に、「リーン・スタートアップのルーツ」というセクションの中の一文を載せておきます。
リーン・スタートアップとは、サイクルタイムの短縮と顧客に対する洞察、大いなるビジョン、大望とさまざまなポイントに等しく気を配りながら、「検証による学び」を通して画期的な新製品を開発する方法である。
- 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 単行本
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